国家公務員というと霞が関で働く官僚を想像する方も多いですが、実は日本全国各地で国家公務員は仕事をしています。
国家一般職として採用された場合、働く場所は「本省」と「出先機関」の二つあります。
本省で採用された場合、勤務地は原則として霞が関の各庁舎(防衛省は市ヶ谷)になります。国家総合職の方たちと一緒に働くことになり、比較的スケールの大きい仕事ができます。
本省に採用
本省から採用される場合、以下の機関で働くことが挙げられます。
- 会計検査院
- 人事院
- 内閣官房内閣情報調査室
- 内閣官房衛星情報センター
- 内閣府
- 宮内庁
- 公正取引委員会
- 個人情報保護委員会
- 警察庁
- 金融庁
- 消費者庁
- 総務省
- 財務省
- 文部科学省
- 厚生労働省
- 農林水産省
- 農林水産省統計部
- 経済産業省
- 特許庁
- 国土交通省
- 気象庁
- 環境省
- 原子力規制庁
- 防衛省
- 防衛装備庁
出先機関に採用
出先機関とは、府省庁が地方または国外に設けた支部の機関のことを指します。各地域毎での採用となり、地域をまたいだ異動は基本的にはありません。
一方で、出先機関に採用された場合、以下のような機関で働くことができます。(例は関東甲信越地域採用)
- 関東管区警察局
- 東京都警察情報通信部
- 関東管区行政評価局
- 関東総合通信局
- 地方検察庁
- 地方法務局
- 刑務所
- 拘置所
- 入国管理局
- 公安調査局
- 税関
- 検疫所
- 労働局
- 麻薬取締部
- 経済産業局
- 国土地理院
- 地方整備局
- 運輸局
- 気象台
- 運輸安全委員会
- 自衛隊
- 統計センター
- 国立印刷局 など
出先機関で採用となった場合、基本的には採用地域内で勤務することになります。
そのため、国家公務員でありながら、より地域に近い立場で働けるところが出先機関採用の大きなメリットと言えるでしょう。
また麻薬取締部や気象台などテレビでよく目にする機関で働ける可能性もあります。