世界レベルで「大学が崩壊している」根本原因
![]()
?
藤本:そうですね。だからこそ「近代の大学」の理念、すなわち、大学は人間の理性に基づく真理の探究の場である、という理念の登場が重要になると言えます。さらにいえば、そうした真理の探究として大学を守るには、主に2つの条件があると考えられていました。
第一の条件は、「国家に庇護されつつも、国家から干渉を受けない場であること」であり、第二の条件は、「教員の研究と学生の学びが一致すること」です。これは「研究と教育の統合」という言葉で表現されます。
このように、大学は国からお金はもらうけれども、研究内容、教育内容、運営方法については口を出されない、ということが重視されていました。そして、それが認められていたのは、「ほかから干渉を受けることなく真理の探究を行う場が存在すること、それが社会の発展に寄与し、国家にとっても有益である」という共通理解があったからでしょう。
大学では、学校教育とは違って、教員が既存の知識を効率的に教えるのではなく、指導する側にも探究すべき問いがあります。だからこそ、その問いを深めていく研究のプロセスに学生もかかわることができ、学ぶことができる。真理を探究する場としての大学は、学問の自由、大学の自治が前提となって初めて成立するものだと考えられたわけです。
?
?
関連記事:【最新】東京大学職員の採用情報、平均年収、平均ボーナス、初任給、モデル給与 – KomuInfo – 公務員試験・年収給料情報ポータルサイト
【最新】京都大学職員の年収は623万円!採用情報、平均年収、平均ボーナスをまとめました! – KomuInfo – 公務員試験・年収給料情報ポータルサイト
【最新】一橋大学職員の年収は688.4万円!給料、ボーナス、採用初任給をまとめました! – KomuInfo – 公務員試験・年収給料情報ポータルサイト
?
●この記事への反応
長期的な視点が欠けているよね
文部科学省は大学をどうしたいの?
—————
国立大学運営費交付金の効率化係数の功罪は大きい
?
◆参考記事
世界レベルで「大学が崩壊している」根本原因(東洋経済オンライン) – Yahoo!ニュース