公務員のキャリア・出世・仕事術

日東駒専から公務員は勝ち組?公務員を選ぶメリットを解説【国家一般職/市役所】

日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)に通う学生は、学部内では中~上位でも就職では不安がつきものです。

大手企業の就職率は日本大学で約8%、東洋大学で7.5%と低く、学歴フィルターが存在する企業もあります。実際、早慶やMARCH以上を要求する企業もあり、そういった企業は日東駒専生の就職は厳しいのが現状です。

しかし、視野を広げて公務員試験に挑めば「この学歴でも勝ち組になれる」道は十分にあります。

国家総合職は難関だが、一般職・専門職で勝負できる

国家公務員総合職(キャリア官僚)は東大・旧帝大出身者が中心で、合格者数トップの東京大学でも20%前後という倍率でした。

日東駒専生にとって国家総合職は非常に難易度の高い試験ですが、同じ公務員でも難易度の低い区分があります。

国家一般職や国家専門職(国税専門官・財務専門官など)、地方上級(都庁・県庁など)は試験の難易度もそこまで高くなく、しっかり勉強すれば十分に狙えます。

これらの試験では教養試験に加え専門試験も課されるため広範な対策が必要ですが、令和6年度では国家一般職や国税専門官は2.4倍前後、都庁の地方上級も約2.4倍と、十分に合格圏内の倍率です。

実際、各大学出身者の就職先には厚生労働省や経済産業省などをはじめとする本府省、東京都庁、東京都特別区、県庁など国家一般職・地方上級クラスの就職実績が挙がっています。

国家総合職にこだわらず、国家一般職や国家専門職、都道府県庁(地方上級)を目指すなら、日東駒専の学歴でも十分に太刀打ちできます

さらに、市役所職員や警察官・消防士などの地方公務員・公安職は、国家公務員試験や都道府県庁採用試験に比べ試験の難易度が低いとされています。

市役所職員採用は自治体によって倍率差があるものの、専門知識なしに通用する教養試験(SPI)・面接だけで挑戦でき、二次面接では人物重視である点も追い風です。

警察官や消防士も教養試験と作文試験のみで合格を目指せ、倍率も低めです。

公務員のメリット:安定・高収入・福利厚生

公務員の最大の魅力は「安定した収入と雇用」「充実した福利厚生」「社会的信用の高さ」です。

収入面では、国家公務員の平均年収は約684万円(平均給与月額約42万円×14.5ヵ月)で、地方公務員も約641万円と民間平均の460万円(男性569万円・女性316万円)を大きく上回ります。

これには定期的な昇給・ボーナス(約2.3ヶ月分×年2回)も含まれ、将来設計が立てやすい年功序列制度も魅力です。

また、公務員は有給休暇や各種手当、研修制度が充実し、ワークライフバランスを保ちやすい環境にあります。

経済変動に左右されにくい安定性と手厚い待遇は、同世代の民間就職組と比べても大きなアドバンテージです。

同世代と比べて“勝ち組”の理由

日東駒専生が公務員になることで「同世代よりも勝ち組」と言える理由は多々あります。

国家一般職や地方上級であれば、中堅大企業に匹敵する収入・ポジションが得られますし、市役所職員や警察・消防も年収は高く昇進チャンスもあります。

実際、同じ日東駒専から民間企業に就職した同期と比べても、公務員の方が収入や安定性で上回ることが少なくありません。

結婚やローン取得といったライフイベントにおいても、公務員は社会的信用が高くライフプランを立てやすい立場です。

以上の点から、「日東駒専でも公務員になれば勝ち組になれる」という考え方もあります。

まとめ

日東駒専の学歴だからといって、将来の勝ち組を諦める必要はありません。

確かに大手民間企業は狭き門ですが、公務員試験という別の選択肢には学歴フィルターはほぼなく、努力次第で十分合格圏内に入れます。

安定した環境と豊かな福利厚生を享受しながら社会に貢献できる公務員は、日東駒専生にとって十分に「勝ち組」と呼べる道です。

今悩んでいるなら、情報収集と試験対策を早めに始めましょう。

日東駒専でも、国家一般職・地方上級・市役所・警察・消防など、多くの公務員試験区分で先輩合格者がいるので、決して不可能ではありません。