国家公務員中途採用者

【2026年度】国家公務員 氷河期世代の日程・問題数・正答公表まとめ

2026年度の国家公務員中途採用者選考試験(就職氷河期世代)は、2026年9月6日(日)に第1次選考が行われます。2025年度は実施されていないため、今回は2024年度以来2年ぶりの実施です。

第1次選考は、全区分共通の基礎能力試験40題と作文試験1題です。基礎能力試験の正答番号は試験翌日の9月7日(月)11時から人事院ホームページで公表される予定なので、翌日に自己採点できます。

2026年度は5,116人が申し込み、前回2024年度の3,909人から30.9%増えました。採用予定数は179人ですが、「申込者数÷採用予定数」だけを見た約28.6倍と、実際の最終倍率は同じではありません。日程と問題数だけでなく、得点をどう見ればよいのかまで整理します。

この記事のポイント

第1次選考
2026年9月6日(日)
試験内容
基礎能力40題・作文1題
得点の見方
12点は基準点。2024年度の事務は19~27点

2026年度の試験日程

第1次選考から最終合格までの日程は次のとおりです。2026年度は5月に申込みを受け付け、第1次選考を9月、合格者発表を11月に行うスケジュールとなっています。

項目 2026年度の日程
申込受付期間 5月27日(水)9:00~6月5日(金)
第1次選考 9月6日(日)
基礎能力試験の正答公表 9月7日(月)11:00~9月14日(月)17:00
第1次選考通過者発表 10月16日(金)10:00
第2次選考 10月29日(木)~11月11日(水)予定
合格者発表 11月18日(水)10:00
採用 2026年12月以降

第1次選考から通過者発表までは約40日あります。その後は各府省による第2次選考に進み、合格者発表は11月18日です。第1次選考を通過しただけで採用が決まる試験ではない点には注意してください。

第1次選考は基礎能力40題+作文1題

第1次選考は、事務・技術・刑務官のすべての区分で同じ日に実施されます。筆記試験は「基礎能力試験」と「作文試験」の2つです。

試験 問題数 試験時間 内容
基礎能力試験 40題 1時間30分 知能20題+知識20題
作文試験 1題 50分 文章表現力・課題理解力など

試験問題は高校卒業程度です。大学卒業程度の国家一般職のような専門択一試験はなく、基礎能力試験40題を90分で解答します。

基礎能力試験40題の内訳

2026年度の受験案内では、40題の内訳まで公表されています。半分が知能分野、残り半分が知識分野です。

分野 科目 問題数
知能分野 文章理解 7題
課題処理 7題
数的処理 4題
資料解釈 2題
知識分野 自然科学 5題
人文科学 8題
社会科学 6題
情報 1題
合計 40題

文章理解と課題処理だけで14題あり、全体の35%を占めます。一方、数的処理は4題です。公務員試験というと数的処理の比重が大きいイメージがありますが、この試験では特定科目だけでなく、40題全体から得点を積み上げることが重要です。

90分で40題なので、単純平均では1題あたり約2分15秒です。難しい1題に長時間を使うより、文章理解や知識問題を含めて解ける問題を先に確保する考え方が現実的です。

試験当日の時間は13時15分から16時20分まで

2026年度の受験案内では、第1次選考について受付開始12時50分、試験開始13時15分、試験終了16時20分とされています。

項目 時刻・時間
受付開始 12:50
試験開始 13:15
基礎能力試験 90分
作文試験 50分
試験終了 16:20

基礎能力試験と作文試験の純粋な解答時間を合計すると140分ですが、当日は説明や試験種目間の時間もあります。予定を組む際は、16時20分ごろまで試験場にいる前提で考えておくとよいでしょう。

正答番号は9月7日11時に公表

基礎能力試験の正答番号は、試験翌日の2026年9月7日(月)11時から人事院ホームページに掲載されます。掲載終了は9月14日(月)17時です。

基礎能力試験は1問1点で、正解数がそのまま得点になります。40題中25題正解なら25点、30題正解なら30点です。この選考では標準点への換算ではなく、基礎能力試験の正解数そのものが得点となるため、自己採点結果を比較的理解しやすい試験です。

自己採点 40点満点に占める割合 見方
12点 30% 原則的な基準点
20点 50% 半分正解
25点 62.5% 2024年度の事務区分の通過得点19~27点の範囲内
30点 75% 基準点を大きく上回る水準

ただし、12点を取れば第1次選考を通過できるという意味ではありません。12点はあくまで原則的な基準点であり、実際の通過得点は区分・地域・受験者の成績によって上がります。

作文試験については多肢選択式のような「正答番号」はありません。事務・技術区分では合否判定に用いられるため、基礎能力試験だけでなく作文を最後まで書き切ることも重要です。

12点は合格点ではない|2024年度は事務で19~27点

2026年度の第1次選考通過得点は、試験前の段階では決まっていません。そこで参考になるのが、前回実施された2024年度の結果です。

2024年度の基礎能力試験は40点満点、基準点12点、受験者平均は21.780点でした。一方、実際の第1次選考通過得点は区分・地域ごとに異なっています。

2024年度 第1次選考通過得点の範囲
事務 19~27点
技術 12~18点
刑務官 12~15点

事務では、関東甲信越が27点と最も高く、中国・東北が19点でした。技術や刑務官では12点で通過した地域もあります。

この数字から分かるのは、「基準点12点」と「実際の通過得点」を分けて見る必要があるということです。特に申込者の多い事務区分では、12点を超えただけでは通過できない地域が過去には多くありました。

第1次選考はどう決まる?

事務・技術区分では、基礎能力試験が原則40点満点の30%以上、つまり12点以上の受験者のうち、一定以上の成績を取った人を対象に作文試験が評価されます。

そのうえで作文試験に合格した人について、基礎能力試験の得点が高い順に第1次選考通過者を決定します。

つまり、事務・技術区分の第1次選考は「基礎能力試験と作文の点数を足して順位を決める」という方式ではありません。基礎能力試験は40点満点の得点、作文は合否判定という役割の違いがあります。

刑務官区分では、基礎能力試験が原則12点以上の受験者について、その得点の上位から第1次選考通過者を決定します。作文は第1次選考日に実施されますが、第1次選考通過者を対象に評価され、第2次選考の合格者決定に反映されます。

2026年度は5,116人が申込み|前回から30.9%増

2026年度の申込者数は5,116人です。前回2024年度の3,909人から1,207人増え、増加率は30.9%となりました。

2026年8月18日の採用予定数変更を反映すると、採用予定は事務131人、技術32人、刑務官16人の計179人です。申込者数を採用予定数で単純に割ると、次のようになります。

区分 申込者数 採用予定数 申込者数÷採用予定数
事務 4,501人 131人 約34.4倍
技術 362人 32人 約11.3倍
刑務官 253人 16人 約15.8倍
合計 5,116人 179人 約28.6倍

ここで約28.6倍を「2026年度の最終倍率」と考えるのは早計です。申込みをしても第1次選考を受験しない人がいるほか、採用予定数と実際の合格者数も必ず一致するわけではありません。

参考に2024年度を見ると、申込者3,909人に対して第1次選考受験者は2,370人、合格者は151人でした。申込者数を合格者数で割ると約25.9倍ですが、実際に第1次選考を受けた人数を基準にすると約15.7倍です。申込者数だけで競争の厳しさを判断せず、第1次選考の実受験者数と通過得点をあわせて見る必要があります。

モデルケース|自己採点27点だった場合はどう見る?

たとえば、2026年度の事務・関東甲信越区分を受験し、基礎能力試験を自己採点した結果が27点/40点だったとします。

27点は正答率67.5%で、基準点12点を15点上回っています。また、前回2024年度の事務・関東甲信越の第1次選考通過得点は27点でした。

ただし、「前回と同じ27点だから2026年度も通過」とは判断できません。2026年度の事務・関東甲信越は2,034人が申し込んでおり、2024年度の1,683人から増えています。一方、採用予定数も前回の52人から56人へ増えており、申込者数の増加だけで通過得点が上がるとは言い切れません。問題の難易度や実受験者数によっても通過得点は変わります。

自己採点後は「12点の基準を超えたか」を確認したうえで、過去の通過点を参考値として見るのが適切です。最終的な答えは10月16日の第1次選考通過者発表まで確定しません。

受験できるのは1966年4月2日~1986年4月1日生まれ

2026年度の受験資格は、1966(昭和41)年4月2日から1986(昭和61)年4月1日までに生まれた人です。学歴や職歴は問われません。

試験区分は事務、技術、刑務官に分かれ、地域との組み合わせで25区分が設けられています。

区分 主な職務 地域
事務 各官署で一般の行政事務 北海道~沖縄の9地域
技術 情報技術、河川・道路・施設等の整備や管理など 北海道~九州の8地域
刑務官 刑務所・拘置所等での処遇、保安警備など 8地域

事務・技術は第2次選考で各府省の採用予定機関による個別面接等を受けます。刑務官はこれに加えて身体検査、身体測定、体力検査があります。

過去問は2024年度分を確認できる

人事院の国家公務員試験採用情報NAVIでは、就職氷河期世代向け中途採用者選考試験の過去問として、2024年度の基礎能力試験と作文試験が公開されています。

2025年度は試験自体が実施されていないため、2026年度を受験する際に最も新しい実戦的な過去問は2024年度分です。90分で基礎能力40題を実際に解き、時間配分まで確認しておくと試験形式を把握しやすくなります。

自己採点をする場合は、試験終了後に持ち帰った問題冊子で自分の解答を確認できるようにしておくと、9月7日の正答公表後に照合しやすくなります。

FAQ

12点取れば第1次選考を通過できますか?
12点は40点満点の30%に当たる原則的な基準点であり、第1次選考の通過点そのものではありません。2024年度の事務区分では地域別の通過得点が19~27点でした。
関東甲信越で自己採点27点なら通過できますか?
2024年度の事務・関東甲信越の通過得点は27点でしたが、2026年度も同じになるとは限りません。問題の難易度、実受験者数、受験者全体の得点状況によって通過得点は変わります。
2025年度の過去問が見つからないのはなぜですか?
2025年度はこの選考試験自体が実施されていません。2026年度受験時点で最も新しい過去問は2024年度分です。
申込者5,116人、採用予定179人なら倍率は28.6倍ですか?
約28.6倍は「申込者数÷採用予定数」の参考値です。欠席者がいるほか、採用予定数と実際の合格者数も一致するとは限らないため、実受験者数や合格者数が公表される前の段階で最終倍率とはいえません。

出典・作成方針

2026年9月2日時点で人事院が公表している受験案内、申込状況、採用予定数等を基に作成しています。2026年7月29日公表の申込状況資料では採用予定数が事務132人・技術31人でしたが、その後の変更を反映した現在の採用予定数は事務131人・技術32人・刑務官16人の計179人です。倍率に相当する数値は、計算の基礎となる人数を明記し、実受験者数に基づく倍率と区別しています。2024年度の通過得点は2026年度の合格点予想ではなく、過去実績として掲載しています。

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