【国家公務員】俸給の特別調整額はどんな手当で金額はいくらかを解説

俸給の特別調整額は管理職に支給される

国家公務員の管理職には、一般職の職員の給与に関する法律第十条の二の規定に基づき、俸給の特別調整額が毎月支給されます。

国家公務員の俸給の特別調整額とは、管理又は監督の地位にある職員について、その特殊性に基づいて支給される手当です。

ざっくり言うと、室長級以上の職員に支給される手当で、民間企業でいう管理職手当のことです。

似た言葉として「俸給の調整額」がありますが、こちらは航空管制官や麻薬取締官、本府省でサイバーセキュリティ等に従事する職員、刑務所・少年刑務所・拘置所等に勤務する医師や薬剤師、看護師長等の特定の職員にのみ支給されるもので、俸給の特別調整額とは関係ありません。

俸給の調整額の金額

俸給の特別調整額の額は、大体の目安で表せば、本省課長級が13万円、本省室長級が9万円程度です。具体的な金額は人事院規則9-17により定められていて、行政職俸給表（一）が適用される職員については、その職務の級や役職に応じて46,300円～139,300円の範囲で支給されます。

例えば財務省内部部局の課長は一種の区分に該当します。財務省内部部局の課長は行政職俸給表（一）の9級に格付けされていることが多いので、そのように仮定すると、俸給に加えて毎月130,300円が追加で支給されます。

ただし同じ財務省の課長でも、財務総合政策研究所の課長は四種の区分に該当します。財務総合研究所の行政職の課長は行政職俸給表（一）の6級に格付けされていることが多いので、そのように仮定すると、俸給に加えて毎月62,300円が追加で支給されます。

このように、誰がどれくらい貰えるかは人事院規則によって細かく決められているのです。