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【朗報】「国立大学職員は出世できない」は嘘?!今やフツーに出世できる件

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以前、下記の記事で国立大学職員の出世の遅さを取り上げました。

 

www.komuinfo.com

 

上記の記事でも取り上げたブログがこちら。

 

国立大学事務職員はどこまで出世できるのか?

2009年 4月20日 *1

 

 部長まで出世できるのはわずかに6%。20人に1人あたりです。旧帝大や総合大学になってくるとこのあたりに本省職員や本省勤務経験者が降りてくると思うので、国立大学にずっといた人間がここまで行くのはかなり至難の業でしょう。

 自分の大学の場合、事務局長に自分の大学の職員がなることはまずありません。大体は本省キャリアがなり、極稀に準キャリアがなるくらいだそうです。事務局長は国立大学のポストでありながら、国立大学事務職員にはあまり関係のないポストなのかもしれませんね。

 

引用元:国立大学事務職員はどこまで出世できるのか? - 国立大学職員日記

 

国立大学法人職員の給与は国家公務員より少ない? ~目指せ国立大学事務職員シリーズ4~

2009年 11日10日

 

では、何故当時から他省庁等機関の給与との差がついているのでしょうか。実は、採用直後の段階では、国立大学職員と国家公務員との間では、ほとんど差がありません。

しかし、時間がたつにつれ、分かってくるのでした。国立大学職員は、かつて、昇進が異常に遅かったのです。結構年配なのに、主任だったり、係長だったり、課長補佐だったり、私の回りに沢山いました。

これは、どうしてかというと、課長以上の職、室長や次長、部長、局長などは、今まで、大学で採用になった職員(「プロパー職員」と呼びます)からは、昇進できなかったからです。プロパー職員は一番出世して、課長補佐や部局の事務長(課長相当)が最高到達点で、それ以上の役職については、文部科学省からの異動や全国異動課長(これはまたの機会に説明します)の指定席となっていたため、プロパー職員は級がなかなか上がらず、上げ幅の少ない号が年々積み重なる程度で、給与の上がり幅が少ないため、差がどんどん開いていったのです。

 

 引用元:国立大学職員の趣味日記 : 国立大学法人職員の給与は国家公務員より少ない? ~目指せ国立大学事務職員シリーズ4~

 

 

その後、気になる資料を見つけたのでご紹介します。

 

国立大学職員の人事システム―管理職への昇進と能力開発

国立大学職員の人事システム―管理職への昇進と能力開発

 

 

去年の3月に出版された、比較的新しい本です。

 

(前略)国立大学法人化前、事務職員が国家公務員であった時、彼らが出世する仕組みは文部(科学)省の人事システムと相互に深く関連していた。しかし、法人化によりその仕組みにも変化が現れている。昭和30年頃から始まった国立大学事務職員の管理職への昇進構造と能力開発の在り方について、法人化を経た今に至るまでの50年以上に渡る通時的変化を明らかにした。

 

(BOOKデータベースより)

 

本書では終章で非常に興味深い結論を導いています。

 

いわゆる国立大学への天下り批判についても、本研究から得られた知見からは異なる解釈ができる。

(中略)

学内登用者の増加も生じており、法人化前のように文部省が文部大臣の任命権をもとに、ある程度権力的に事務局幹部職員の人事異動を行っていた状況とは異なる状況が生まれてきていると思われる。

 

引用元:国立大学職員の人事システム―管理職への昇進と能力開発 渡辺恵子(2018)

 

 また、次のようにも述べています。

法人化前は、採用大学での勤務を中心にしている者は昇進してもほぼ課長級の事務長止まりで、本省転任者が最低でもほぼ保障された課長職と同等だったが、法人化後は採用大学での勤務を中心にしていても、部長まで昇進する事例が多数みられるようになり、場合によっては逆転する可能性も生じてきた。このことは本省転任へのモチベーションを下げる方向に働くであろう。

 

引用元:国立大学職員の人事システム―管理職への昇進と能力開発 渡辺恵子(2018)

 

2018年現在、国立大学プロパー職員の出世はかなり改善されてきていることが本書では結論付けられています。

 

近年はノンキャリアでも事務局長になれるように

また平成30年の文部科学省国立大学法人等幹部職員名鑑によると、全国にある86の国立大学法人のうち文科省出身者(=キャリア、国家総合職)が事務局長の大学は28大学異動官職(=ノンキャリア、国家一般職)が事務局長の大学は58大学と、約7割の大学で異動官職が事務局長に就いていることがわかりました。

 

一方、旧帝大学に絞ってみると、北海道大学・東京大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学は文科省出身者が、東北大学・九州大学は異動官職が事務局長に就いており、上記の比率と逆になっていました。

旧帝大学の事務局長には文科省出身者が就くという慣行があるのかもしれません。

 

同名鑑によれば、旧帝大学の部長級の4~5割がプロパー、4割が異動官職、1割弱が文科省出身者でした。

課長級になると9割以上がプロパー、1割弱が異動官職となっておりました。

 

「国立大学プロパー職員は出世できない」という考えはもはや時代遅れかもしれません。

 

国立大学職員の人事システム―管理職への昇進と能力開発

国立大学職員の人事システム―管理職への昇進と能力開発

 

*1:法人化は2004年