国税専門官

【2026年】国税専門官Aの難易度・ボーダー分析|教養は例年並み、専門択一は易化か

2026年度の国税専門官A(大卒・法文系)について、KomuInfoに投稿された自己採点データをもとに、基礎能力試験と専門試験(多肢選択式)の難易度を整理します。

結論からいうと、現時点の投稿データでは、基礎能力試験は「例年並み〜やや難化寄り」専門試験(多肢選択式)は「やや易化〜易化寄り」と見るのが自然です。

ただし、この記事で扱う数値は、受験者から投稿された自己採点データに基づく参考値です。公式平均点、公式合格点、最終的なボーダーを断定するものではありません。

この記事のポイント

基礎能力試験
投稿平均は17.25点で、2025年投稿平均17.39点とほぼ同水準です。大きく易化したというより、例年並みからやや難化寄りと見られます。
専門試験(多肢選択式)
投稿平均は22.39点で、2025年投稿平均18.81点を大きく上回っています。専門択一はやや易化〜易化寄りと考えられます。
ボーダー感
専門択一の上振れにより、素点ベースのボーダーは前年より上がりやすいと考えられます。一方で、申込者数は減少傾向にあり、競争環境そのものは過去より厳しくなっているとは言いにくい状況です。

2026年国税専門官Aの自己採点集計

まず、2026年度の投稿データを確認します。

科目 投稿数 平均点 中央値 最頻値 第1四分位 第3四分位 標準偏差
基礎能力試験 618件 17.25点 17点 18点 15点 20点 4.13
専門試験(多肢選択式) 584件 22.39点 23点 25点 18点 27点 6.23

基礎能力試験は、平均17.25点、中央値17点、最頻値18点です。得点の中心は15〜20点前後に集まっており、極端に高得点化している印象はありません。

一方、専門試験(多肢選択式)は平均22.39点、中央値23点、最頻値25点です。2025年の投稿データや公式平均点と比べても、かなり高めの水準になっています。

基礎能力試験の難易度は「例年並み〜やや難化寄り」

2026年の基礎能力試験は、投稿平均17.25点でした。2025年の投稿平均17.39点と比べると、ほぼ同水準です。

年度 投稿数 平均点 中央値 最頻値 第1四分位 第3四分位
2026年 618件 17.25点 17点 18点 15点 20点
2025年 121件 17.39点 17点 17点 15点 19点

2025年と比べると、平均点はわずかに低く、中央値は同じです。第3四分位は2026年のほうが20点で、2025年の19点よりやや高くなっていますが、全体としては大きな差ではありません。

また、2025年の公式平均点は18.005点、2024年の公式平均点は16.952点でした。2026年の投稿平均17.25点は、その間に位置しています。

このため、基礎能力試験については、大きく易化したとは言いにくく、例年並みからやや難化寄りと見るのが妥当です。

基礎能力試験の見方

基礎能力試験は満点30点、基準点9点です。2026年の投稿データでは、15〜19点の層が最も多く、受験者の中心帯は例年と大きく変わっていません。

そのため、基礎能力だけで一次ボーダーが大きく動くというより、今年は専門試験(多肢選択式)の出来がボーダー分析の中心になりそうです。

専門試験(多肢選択式)は「やや易化〜易化」

2026年の専門試験(多肢選択式)は、投稿平均22.39点でした。2025年の投稿平均18.81点と比べると、約3.6点高い水準です。

年度 投稿数 平均点 中央値 最頻値 第1四分位 第3四分位
2026年 584件 22.39点 23点 25点 18点 27点
2025年 124件 18.81点 19点 14点・19点 15点 22点

2025年は15〜19点帯が最も多かったのに対し、2026年は25〜29点帯が最も多くなっています。中央値も19点から23点へ上がっており、単に一部の高得点者が平均を引き上げているというより、得点分布全体が上方向に動いていると考えられます。

さらに、過去の公式平均点と比べても、2026年の投稿平均22.39点は高めです。2025年の公式平均点は18.088点、2024年は20.538点、2023年は19.729点でした。

もちろん、投稿データには自己選択バイアスがあるため、公式平均点より高く出る可能性があります。それでも、2025年の投稿平均18.81点に対して2026年が22.39点まで上がっている点を踏まえると、専門試験(多肢選択式)は2025年より明確に易化寄りと見てよいでしょう。

一次試験全体では「やや易化」だが、ボーダーは下がりにくい

国税専門官Aの第1次試験では、基礎能力試験と専門試験(多肢選択式)が中心になります。配点比率は、基礎能力試験が2/9、専門試験(多肢選択式)が3/9です。

科目 満点 基準点 配点比率 2026年投稿平均
基礎能力試験 30点 9点 2/9 17.25点
専門試験(多肢選択式) 40点 12点 3/9 22.39点

基礎能力試験は前年並みですが、専門試験(多肢選択式)が大きく上がっています。しかも専門択一は基礎能力試験より配点比率が重いため、一次試験全体の印象としてはやや易化と見るのが自然です。

ただし、ここで注意したいのは、試験が易化すると、素点ベースのボーダーは上がりやすいという点です。

特に2026年は、専門択一で20点台前半から半ばの受験者が多くなっています。そのため、2025年と同じ感覚で「専門18点前後なら十分」と見ると、今年の分布上ではやや低めに位置する可能性があります。

2026年のボーダー分析:素点では専門択一の上振れに注意

2026年の自己採点データから見ると、一次試験の自己採点平均は、単純合計で次のようになります。

年度 基礎能力試験 専門試験(多肢選択式) 単純合計
2026年投稿平均 17.25点 22.39点 39.64点
2025年投稿平均 17.39点 18.81点 36.20点

2026年は、2025年の投稿平均と比べて、単純合計で約3.4点高くなっています。上昇分のほとんどは専門試験(多肢選択式)です。

このため、2026年の一次ボーダーを考えるうえでは、専門択一でどこまで取れているかがかなり重要になります。

投稿データ上では、基礎能力試験が17点前後、専門試験(多肢選択式)が22〜23点前後で、おおむね平均付近です。そのため、単純な素点感覚では、合計40点前後が今年の中心帯として見えてきます。

ただし、実際の合否は標準点換算、基準点、採用予定数、受験者全体の分布によって変わります。

得点帯別の見方

現時点の投稿データをもとに、一次試験の得点感を整理すると、次のようになります。

得点イメージ 基礎能力試験 専門試験(多肢選択式) 見方
かなり安定 20点以上 26点以上 投稿分布上では上位寄り。一次通過の可能性を比較的見やすい水準。
平均よりやや上 18〜19点 24〜25点 2026年の分布では十分に戦いやすい水準。専門択一で平均との差を作れている。
平均付近 16〜17点 21〜23点 投稿データ上の中心帯。ボーダー付近に絡む可能性があるため、記述・人物も含めて慎重に見る必要がある。
やや注意 14〜15点 18〜20点 基準点は超えていても、今年の専門択一分布ではやや低めに位置する可能性がある。
注意 13点以下 17点以下 基礎・専門のどちらかが低い場合、標準点換算上も厳しくなりやすい。

特に今年は、専門試験(多肢選択式)の平均・中央値・最頻値がいずれも高く出ています。そのため、専門択一で20点前後の場合、点数そのものは悪くなくても、2026年の分布上ではやや埋もれやすい可能性があります。

2025年の第1次合格点との比較

2025年度の国税専門官Aは、第1次試験合格点が166点でした。2024年度は241点、2023年度は265点であり、2025年度の第1次合格点はかなり低い水準でした。

年度 第1次試験合格点 最終合格点
2025年 166点 463点
2024年 241点 474点
2023年 265点 506点

この推移を見ると、2025年の第1次合格点は、2023年・2024年と比べてかなり低かったことが分かります。そのため、2026年のボーダーを考える際に、2025年だけを基準にするのはやや危険です。

2026年は、専門択一の投稿平均が大きく上がっているため、素点ベースでは2025年より高い得点が必要になりやすいと考えられます。

一方で、国税専門官の得点は標準点に換算されるため、平均点が上がった分だけ全員の標準点が単純に上がるわけではありません。平均点が高い年度では、同じ素点でも標準点上の価値は下がることがあります。

ボーダーを見るときの注意点

2026年は専門択一が易化寄りに見えるため、素点では前年より高いラインが意識されやすくなります。

ただし、公式の第1次合格点は標準点ベースで公表されるため、単純に「平均が3点上がったからボーダーも3点上がる」とは言えません。

申込者数は減少傾向にあり、競争環境はやや緩みやすい

2026年度の国税専門官Aは、採用予定数が大きく変わっていない一方で、申込者数は前年より減少しています。

年度 区分 申込者数 前年差
2026年度 国税専門A 9,369人 ▲800人
2025年度 国税専門A 10,169人 ▲1,592人
2024年度 国税専門A 11,761人 ▲1,857人
2023年度 国税専門A 13,618人

2023年度以降の国税専門Aだけを見ると、申込者数は13,618人 → 11,761人 → 10,169人 → 9,369人と減少しています。採用予定数がおおむね約1,000名規模で維持されていることを踏まえると、受験者数・最終合格者数が極端に変わらない限り、競争倍率そのものは上がりにくい環境です。

ただし、申込者数の減少は、ただちに第1次試験のボーダー低下を意味するわけではありません。実際のボーダーは、申込者数よりも、第1次試験を実際に受験した人数、採用側がどの程度第1次合格者を出すか、受験者全体の得点分布に左右されます。

2026年は、申込者数だけを見ると競争環境はやや緩みやすい一方で、専門試験(多肢選択式)の自己採点平均は高く出ています。そのため、倍率面では追い風、筆記得点面では専門択一の上振れに注意という見方が自然です。

採用予定数は大きく変わっていない

国税専門官Aの採用予定数は、2023年度以降、おおむね約1,000名規模で推移しています。

年度 区分 採用予定数
2026年度 国税専門A(法文系) 約1,000名
2025年度 国税専門A(法文系) 約1,000名
2024年度 国税専門A(法文系) 約1,000名
2023年度 国税専門A(法文系) 約1,000名
2022年度 国税専門官(A/B分離前) 約1,400名

採用予定数が大きく増減していないことを踏まえると、2026年の一次ボーダーは、試験の難易度や受験者層の出来に左右されやすいと考えられます。

特に今年は、基礎能力試験では大きな変化が見られない一方、専門択一で平均点が高く出ています。したがって、ボーダー分析では専門択一の易化をどこまで織り込むかがポイントになります。

総合判断:2026年国税専門官Aの難易度

ここまでのデータをもとに、2026年国税専門官Aの難易度を整理すると、次のようになります。

科目 難易度判断 理由
基礎能力試験 例年並み〜やや難化寄り 2025年投稿平均とほぼ同水準。2025年公式平均よりは低めで、明確な易化とは言いにくい。
専門試験(多肢選択式) やや易化〜易化 2025年投稿平均・公式平均を大きく上回り、中央値・最頻値も高い。
一次試験全体 やや易化寄り 配点の重い専門択一が上振れしており、全体の自己採点平均を押し上げている。
ボーダー感 素点では前年より上がりやすい 専門択一の平均が高いため、20点前後では相対的に安心しにくい。
申込者数 減少傾向 国税専門Aの申込者数は2023年度以降減少しており、採用予定数が大きく変わらない前提では、競争環境はやや緩みやすい。

2026年の国税専門官Aは、基礎能力試験だけを見ると大きな変化はありません。しかし、専門試験(多肢選択式)の得点分布が明らかに上方向へ動いているため、一次試験全体ではやや易化寄りと評価できます。

一方で、申込者数は2023年度以降減少傾向にあり、採用予定数も大きく変わっていません。そのため、競争倍率という面では過去より厳しくなっているとは言いにくい状況です。

ただし、2026年は専門択一の投稿平均が高く、受験者同士の相対比較では専門試験(多肢選択式)の出来が重要になりそうです。申込者数の減少は追い風ですが、筆記の素点感覚では前年より高めのラインを意識したほうがよいでしょう。

まとめ

2026年の国税専門官Aについて、現時点の投稿データでは、基礎能力試験は例年並み、専門試験(多肢選択式)は明確に易化寄りという傾向が出ています。

特に専門択一は、平均22.39点、中央値23点、最頻値25点と高く、2025年よりもかなり得点しやすかった可能性があります。

そのため、一次試験のボーダーを考えるうえでは、基礎能力試験よりも専門択一でどの程度平均との差を作れたかが重要になりそうです。

ただし、実際の合否は標準点換算で決まります。自己採点の素点だけで一喜一憂しすぎず、今後公表される公式平均点や第1次試験合格点とあわせて確認することが大切です。

KomuInfoでは、今後も投稿データや公式情報をもとに、国税専門官Aの得点分布・難易度・ボーダー感を更新していきます。

FAQ

2026年の国税専門官Aは難化しましたか?
投稿データ上では、基礎能力試験は例年並み〜やや難化寄り、専門試験(多肢選択式)はやや易化〜易化寄りと見られます。一次試験全体では、配点の重い専門択一の上振れにより、やや易化寄りと考えられます。
専門試験(多肢選択式)が易化すると、ボーダーは下がりますか?
一般的には、試験が易化すると受験者全体の得点も上がりやすいため、素点ベースのボーダーは下がりにくくなります。ただし、国税専門官は標準点換算のため、素点だけで合否を判断することはできません。
この記事の平均点は公式平均点ですか?
いいえ。この記事で扱う2026年の平均点は、KomuInfoに投稿された自己採点データに基づく参考値です。公式平均点や公式の合格点ではありません。

出典・作成方針

  • KomuInfoに投稿された2026年度国税専門官Aの自己採点データ
  • 過年度のKomuInfo投稿データ
  • 人事院公表資料に基づく過年度の平均点・第1次試験合格点・最終合格点・採用予定数・申込者数

この記事は、投稿データと過年度の公式情報を照合しながら、2026年度国税専門官Aの難易度を整理したものです。投稿データには自己選択バイアスがあるため、公式な合格ラインや最終的なボーダーを断定するものではありません。

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