運営費交付金

熊本大学の運営費交付金はいくら?過去20年間の推移を解説

熊本大学の運営費交付金は、2004年度の163.9億円から2025年度の149.3億円へ、14.5億円、8.9%減少しました。

ただし、変化は一直線ではありません。2022年度に138.2億円まで低下した一方、前年度を上回った年もあります。どの時期に、どの程度動いたのかを長期推移から確認します。

2026年度当初予算では139.2億円を見込みます。予算と決算は単純比較できません。

2025年度の全国順位は全法人の決算収集完了後に更新します。参考として、2024年度は85法人中21位です。

熊本大学の交付金は21年間で8.9%減少

2004年度の163.9億円から、2025年度は149.3億円となりました。この間には前年度を上回った年度が11回、下回った年度が10回あり、一直線の変化ではありません。

単位:億円 実線:熊本大学 破線:全国平均

期間中の最高額は2016年度の232.2億円、最低額は2022年度の138.2億円でした。直近5年では、2021年度から8.7億円(6.2%)増加しています。

前年からの決算額の増加が最も大きかったのは2016年度(+77.7億円)、減少が最も大きかったのは2017年度(-92.1億円)です。長期の増減率だけでなく、年度ごとの振れも合わせて見る必要があります。

出典:各年度の決算報告書「運営費交付金」の決算額。全国平均は公開可能な法人値の単純平均です。 2025年度の公式決算報告書

交付金の減少は法人化後ずっと続いたわけではない

第1期は+5.4%、第2期は+2.1%、第3期は-39.4%、第4期は途中経過で+8.1%です。増減の時期は異なり、法人化後の全期間が同じ方向に動いたわけではありません。

期間期首期末増減
第1期(2004〜2009年度)163.9億円172.8億円+8.9億円(+5.4%)
第2期(2010〜2015年度)151.4億円154.6億円+3.2億円(+2.1%)
第3期(2016〜2021年度)232.2億円140.6億円-91.6億円(-39.4%)
第4期(2022〜2027年度)途中138.2億円149.3億円+11.1億円(+8.1%)

第1期(2004〜2009年度)、第2期(2010〜2015年度)、第3期(2016〜2021年度)、第4期(2022〜2027年度)。第4期は2025年度までの途中経過です。文部科学省の制度資料を参照。

熊本大学の2025年度の財務構造

運営費交付金は収入の20.0%

収入計747.4億円のうち、運営費交付金は149.3億円です。自己収入とその内訳を重ねて合計せず、収入全体の構成と自己収入の内訳を分けて示します。

運営費交付金20.0%自己収入57.9%産学連携等研究収入・寄附金等10.6%その他11.5%
  • 運営費交付金 149.3億円
  • 自己収入 432.9億円
  • 産学連携等研究収入・寄附金等 79.0億円
  • その他 86.3億円

附属病院収入が運営費交付金を上回る

附属病院収入は375.9億円で、自己収入の86.8%を占めます。運営費交付金149.3億円より226.6億円多い金額です。

附属病院86.8%授業料・入学金等11.3%その他の自己収入1.8%

支出の25.3%を教育研究経費が占める

支出計725.8億円のうち、教育研究経費は183.8億円です。

2025年度の収入予算は716.3億円、収入決算は747.4億円でした。差は決算報告書上の予算と実績の差です。

決算報告書上、収入計と支出計の差は21.7億円です。この差額は企業会計上の利益を示すものではありません。

2026年度当初予算では運営費交付金139.2億円を見込む

運営費交付金の年度計画予算見積額は139.2億円です。附属病院収入354.1億円が運営費交付金を上回ります。

予算は見込額です。決算実績とは集計段階が異なるため、前年比として扱いません。

予算の全項目・出典を見る
収入・当初見積額
科目見積額
合計625.8億円(62,583,968千円)
産学連携等研究収入及寄附金収入等68.0億円(6,798,282千円)
授業料及入学検定料61.6億円(6,157,824千円)
大学改革支援・学位授与機構施設費交付金0.2億円(19,000千円)
雑収入2.7億円(272,947千円)
附属病院収入354.1億円(35,411,050千円)
運営費交付金139.2億円(13,924,865千円)
支出・当初見積額
科目見積額
借入償還金24.8億円(2,484,807千円)
施設整備費0.2億円(19,000千円)
産学連携等研究経費及寄附金事業費等68.0億円(6,798,282千円)
教育研究経費203.6億円(20,355,636千円)
合計625.8億円(62,583,968千円)
診療経費329.3億円(32,926,243千円)

出典:2026年度の文部科学省予算資料 p.204

熊本大学の年度別運営費交付金決算額

年度決算額前年差前年比全国順位
2025年度149.3億円+5.0億円+3.5%
2024年度144.3億円+4.0億円+2.9%21位/85
2023年度140.3億円+2.1億円+1.5%22位/86
2022年度138.2億円-2.4億円-1.7%23位/86
2021年度140.6億円-6.0億円-4.1%22位/89
2020年度146.6億円-4.6億円-3.1%21位/89
2019年度151.2億円+5.4億円+3.7%21位/90
2018年度145.9億円+5.8億円+4.1%21位/90
2017年度140.1億円-92.1億円-39.7%23位/90
2016年度232.2億円+77.7億円+50.2%11位/90

この数字を読むときの注意

本記事の長期比較に使うのは、各年度の決算報告書に記載された「運営費交付金」の決算額です。損益計算書の「運営費交付金収益」や、その年度に国が新たに交付した額とは一致しません。

決算額には前年度からの繰越使用や、年度途中の追加交付・補正が含まれる場合があります。運営費交付金だけで法人全体の財務力は測れず、収入構造や支出と合わせて見る必要があります。また、法人統合などで全国順位の母集団は年度ごとに異なります。

出典・集計方法

  • 長期推移は、各法人が公表した決算報告書の「運営費交付金」決算額
  • この決算額には、前年度からの繰越使用や年度途中の追加交付・補正が含まれる場合があり、当年度の新規交付額だけを示すものではない
  • 最新年度の収入・支出内訳は、同じ決算報告書の収入欄・支出欄にある検証済み決算額
  • 全国順位・平均・中央値は同年度の公開可能な法人値で集計
  • 全国比較の合計は各年度の公開可能値の合計で、法人統合や比較除外により母集が年度ごとに異なる場合がある
  • CPIは総務省統計局「消費者物価指数 全国・総合・年度平均」(2020年基準)。実質額は表示年度の価格へ換算
  • 法人統合があった年度や報告期間が12か月に満たない年度などは、通常の比較対象から除外
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