公務員のキャリア・出世・仕事術

主計局次長とは?どのくらい偉い?年収・序列・人数を解説

財務省の「主計局次長」は、国の予算編成を担う主計局で、主計局長の直下に置かれる幹部ポストです。2026年7月現在の財務省機構図では、主計局長1人に対して主計局次長は3人置かれています。

「どのくらい偉いのか」を給与上の格付けで見ると、主計局次長は指定職俸給表2号俸です。事務次官の8号俸、財務官の7号俸、主計局長の6号俸より下ですが、一般の課長・課長補佐とは異なり、すでに「指定職」に入る本省幹部です。2026年4月1日現在の2号俸は、俸給月額79万4,000円となっています。

年収については、「主計局次長の年収」として個人別の公式額が公表されているわけではありません。ただし、俸給表、地域手当、本府省業務調整手当、人事院の指定職モデル給与を組み合わせると、令和8年人事院勧告反映前の制度では、額面年収約1,660万円を一つのモデルケースとして見ることができます。以下、役職の位置づけから順に整理します。

この記事のポイント

序列
主計局長の直下に置かれる指定職の幹部
人数
主計局次長は3人
年収
額面約1,660万円がモデルケース(勧告反映前)

主計局次長とは?主計局長を支える3人の幹部

財務省の主計局は、国の予算、決算、会計に関する制度の企画・立案や予算の作成などを担当する部局です。毎年度の予算編成に深く関わる、財務省の中核部局の一つです。

そのトップが主計局長で、その直下に置かれているのが主計局次長です。2026年7月現在の機構図を見ると、主計局には「局長」の下に「次長(3)」が配置されています。その下には総務課、司計課、法規課、給与共済課、調査課のほか、11人の主計官などが置かれています。

組織図上の位置関係を簡略化すると、次のようになります。

役職 人数 組織上の位置づけ
主計局長 1人 主計局のトップ
主計局次長 3人 局長の直下に置かれる幹部
主計官 11人 各分野の予算査定などを担当

したがって、「次長」という言葉から一般企業の副部長程度をイメージすると、実際の位置づけとはかなり違います。主計局次長は、巨大な中央省庁の局長直下にいる本省幹部です。

ただし、3人の次長それぞれについて、担当分野を恒久的に固定した職務分担が機構図に掲載されているわけではありません。組織上は、局長を補佐しながら複数の課や主計官にまたがる重要案件を調整する立場と見るのが適切で、個々の担当範囲は人事や局内の運用によって変わり得ます。

主計局次長はどのくらい偉い?財務省の序列で見る

主計局次長の「偉さ」を比較するうえで分かりやすいのが、人事院が定めている指定職俸給表の号俸です。これは正式な「官僚ランキング」ではありませんが、官職の職務と責任に応じた給与上の格付けとして利用できます。

2026年度の財務省本省について、主な幹部ポストを並べると次のようになります。

給与上の位置 主な役職 指定職号俸
最上位 事務次官 8号俸
次位 財務官 7号俸
局長級上位 主計局長 6号俸
局長級 官房長、主税局長、関税局長、理財局長、国際局長 5号俸
幹部 大臣官房総括審議官 4号俸
幹部 大臣官房政策立案総括審議官 3号俸
幹部 主計局次長、理財局次長、国際局次長など 2号俸

主計局次長は事務次官や局長より下ですが、すでに指定職俸給表が適用される層です。一般的な本省課長よりさらに上の幹部層として捉えると、位置づけを理解しやすくなります。

「2号俸だから財務省で7番目」という意味ではありません。同じ2号俸には審議官や参事官など複数の官職が含まれます。号俸は職務・責任に応じた給与上の格付けであり、省内の指揮命令関係をそのまま1位、2位と順位付けしたものではありません。

なお、財務省では主計局長だけが6号俸で、官房長や主税局長、理財局長、国際局長などは5号俸です。給与上の格付けだけを見ても、主計局長が局長級の中で一段高く設定されている点は特徴的です。

主計局長と主計局次長の違い

「主計局長」と「主計局次長」は名前が似ていますが、人数、組織上の立場、給与上の格付けには明確な違いがあります。

比較項目 主計局長 主計局次長
人数 1人 3人
組織上の位置 主計局トップ 主計局長の直下
指定職号俸 6号俸 2号俸
2026年4月時点の俸給月額 107万8,000円 79万4,000円
役割の見方 局全体を統括 局長を補佐し重要案件を調整

俸給月額だけでも、主計局長と主計局次長では28万4,000円の差があります。主計局次長は「局長とほぼ同じ役職」というより、主計局長に次ぐ幹部層と考えるのが適切です。

一方で、主計局次長より下には多数の主計官や課が置かれています。そのため、財務省全体では局長級より下でも、主計局内部で見ればかなり上位のポストです。

主計局次長の年収はいくら?2026年4月時点の給与から試算

主計局次長本人の「平均年収」という公式統計は公表されていません。そのため、ここでは平均年収ではなく、令和8年人事院勧告反映前の給与制度を使ったモデルケースとして計算します。

まず確定しているのは俸給月額です。2026年4月1日現在の指定職俸給表では、2号俸は月79万4,000円です。

月例給与は約100万4,600円がモデル

財務省本省は東京都特別区にあります。東京都特別区に勤務する国家公務員には地域手当20%が支給され、指定職の本府省職員には本府省業務調整手当5万1,800円が支給されます。

そこで、「指定職2号俸・財務省本省勤務」として単純化すると、次のモデルになります。

項目 モデル額 扱い
俸給月額 794,000円 指定職2号俸
地域手当 158,800円 俸給月額の20%として計算
本府省業務調整手当 51,800円 指定職の本府省職員
月例給与 1,004,600円 モデルケース
12か月分 12,055,200円 賞与を含まない

つまり、賞与を除いた月例給与だけでも、額面で月100万円前後になる計算です。通勤手当など個人条件によって変わる手当は、このモデルには含めていません。

賞与まで含めた額面年収は約1,660万円が目安

指定職にも期末・勤勉手当が支給されますが、実際の賞与額は「月例給与×支給月数」と単純計算する仕組みではありません。期末・勤勉手当それぞれで算定基礎や加算が異なるため、年収の目安には人事院のモデル給与を使う方が実態に近づけやすくなります。

そこで参考になるのが、人事院が2026年人事院勧告時に示した指定職のモデル給与です。勧告前の年間給与は、本府省の指定職4号俸を用いた「局長」モデルで1,938万6,000円、8号俸の「事務次官」モデルで2,523万9,000円とされています。いずれも地域手当20%と本府省業務調整手当などを基礎に算出されています。

この人事院モデルと同じ条件・算定関係を2号俸へ当てはめると、主計局次長の年間給与は約1,659万円となります。本記事では端数を丸め、額面年収約1,660万円を令和8年人事院勧告反映前のモデルケースとします。

区分 金額 注意点
月例給与モデル 約100.5万円 俸給・地域手当・本府省業務調整手当
賞与を除く12か月分 約1,205.5万円 単純な12か月分
年間給与モデル 約1,659万円 人事院の指定職モデルを基にした参考試算

ここで示している約1,659万円は額面のモデルケースであり、主計局次長3人の実際の給与を平均した数字ではありません。また、所得税・住民税・共済掛金などを差し引いた「手取り年収」でもありません。

2026年8月時点の注意点:2026年8月7日の令和8年人事院勧告では、指定職2号俸を79万4,000円から81万9,000円へ引き上げることが勧告されています。ただし、人事院の給与制度ページでは勧告内容は「後日反映予定」とされているため、本記事の約1,659万円は勧告反映前の俸給表を基準にしたモデルです。81万9,000円を現在の確定俸給としては扱っていません。

主計局次長は何人いる?答えは3人

財務省の2026年7月現在の機構図では、主計局次長は3人です。人事院の指定職に関する資料でも、財務省の局次長6人について「主計局3、理財局2、国際局」と明記されています。

同じ「次長」でも、理財局は2人、国際局は1人であり、すべての局に同じ人数の次長が置かれているわけではありません。

主計局には11人の主計官をはじめ、複数の課・官職があります。予算編成では各府省の幅広い政策分野を扱うため、3人の次長を置いて局長を補佐する組織になっていると見ることができます。ただし、公開されている機構図だけから3人それぞれの担当分野まで固定的に断定することはできません。

主計局次長は出世コース?その後のポストを見る

主計局次長になれば事務次官になれる、と決まっているわけではありません。ただ、本省の指定職に入っている時点で、キャリア上かなり上位まで昇進した職員であることは確かです。

実際、2026年8月7日付の財務省幹部人事では、主計局次長から大臣官房総括審議官へ就任する人事が行われました。同じ人事では、主計局長が事務次官へ、官房長が主計局長へ就任しています。

もちろん、これは一つの人事例であり、「主計局次長→総括審議官→官房長→主計局長→事務次官」という一本道が制度として決められているわけではありません。それでも、主計局次長が財務省の幹部人事の中核層に位置することを理解する材料にはなります。

結局、主計局次長はどのくらいの役職と見ればいい?

主計局次長を一言で表すなら、「国の予算を担う主計局で、局長の直下にいる3人の指定職幹部」です。

財務省全体では事務次官、財務官、局長級などが上にいるため「財務省ナンバー2」のようなポストではありません。一方、主計局内部では局長のすぐ下に位置し、11人の主計官や各課を抱える組織の上層部です。

検索で「主計局次長は偉いのか」と気になった場合は、単に「次長」という名称を見るのではなく、指定職2号俸、主計局長直下、定数3人という3点を見ると立ち位置が分かりやすくなります。

給与についても、「平均年収が約1,660万円」と捉えるのではなく、令和8年人事院勧告反映前の指定職2号俸と人事院の給与制度を使った額面のモデルケースが約1,660万円と理解するのが正確です。

FAQ

主計局次長と主計官はどちらが上ですか?
組織上は主計局次長が上です。財務省の機構図では、主計局長の下に次長3人が置かれ、その下に主計官11人などが配置されています。ただし、主計官も各政策分野の予算査定を担う重要なポストであり、組織上の役職と個別案件での影響力は分けて考える必要があります。
3人の主計局次長は担当分野が決まっていますか?
財務省が公開している機構図では、3人それぞれの担当分野までは示されていません。局長を補佐する幹部という位置づけは確認できますが、個々の担当範囲を機構図だけから固定的に断定することはできません。
年収約1,660万円は平均年収や手取り額ですか?
いいえ。主計局次長3人の実績を平均した金額でも、税や共済掛金を差し引いた手取り額でもありません。2026年4月時点の指定職2号俸79万4,000円と、人事院の指定職モデル給与の算定条件を基にした勧告反映前の額面モデルです。

出典・作成方針

役職数、組織上の位置、指定職号俸、俸給月額は公式資料で確認できる数値を使用しています。主計局次長の年収について個人別・役職別の公式年収は公表されていないため、2026年4月時点の給与制度と人事院の指定職モデル給与を基にした参考試算として明記しています。2026年8月7日の人事院勧告による改定額は、勧告反映前の確定額と区別しています。人事異動や給与法改正により数値が変わる場合があります。

SNSでシェア
SNSでシェア