運営費交付金

九州大学の運営費交付金はいくら?過去20年間の推移を解説

九州大学の運営費交付金は、2004年度の485.2億円から2025年度の421.0億円へ、64.2億円、13.2%減少しました。

ただし、変化は一直線ではありません。2024年度に393.5億円まで低下した一方、前年度を上回った年もあります。どの時期に、どの程度動いたのかを長期推移から確認します。

2026年度当初予算では394.4億円を見込みます。予算と決算は単純比較できません。

2025年度の全国順位は全法人の決算収集完了後に更新します。参考として、2024年度は85法人中6位です。

九州大学の交付金は21年間で13.2%減少

2004年度の485.2億円から、2025年度は421.0億円となりました。この間には前年度を上回った年度が8回、下回った年度が13回あり、一直線の変化ではありません。

単位:億円 実線:九州大学 破線:全国平均

期間中の最高額は2005年度の525.0億円、最低額は2024年度の393.5億円でした。直近5年では、2021年度から11.3億円(2.6%)減少しています。

前年からの決算額の増加が最も大きかったのは2014年度(+44.1億円)、減少が最も大きかったのは2008年度(-45.6億円)です。長期の増減率だけでなく、年度ごとの振れも合わせて見る必要があります。

出典:各年度の決算報告書「運営費交付金」の決算額。全国平均は公開可能な法人値の単純平均です。 2025年度の公式決算報告書

交付金の減少は法人化後ずっと続いたわけではない

第1期は-4.3%、第2期は+2.8%、第3期は+1.0%、第4期は途中経過で+6.8%です。増減の時期は異なり、法人化後の全期間が同じ方向に動いたわけではありません。

期間期首期末増減
第1期(2004〜2009年度)485.2億円464.3億円-20.9億円(-4.3%)
第2期(2010〜2015年度)431.5億円443.5億円+12.0億円(+2.8%)
第3期(2016〜2021年度)428.0億円432.3億円+4.3億円(+1.0%)
第4期(2022〜2027年度)途中394.3億円421.0億円+26.7億円(+6.8%)

第1期(2004〜2009年度)、第2期(2010〜2015年度)、第3期(2016〜2021年度)、第4期(2022〜2027年度)。第4期は2025年度までの途中経過です。文部科学省の制度資料を参照。

九州大学の2025年度の財務構造

運営費交付金は収入の25.2%

収入計1,670.4億円のうち、運営費交付金は421.0億円です。自己収入とその内訳を重ねて合計せず、収入全体の構成と自己収入の内訳を分けて示します。

運営費交付金25.2%自己収入51.5%産学連携等研究収入・寄附金等15.5%その他7.9%
  • 運営費交付金 421.0億円
  • 自己収入 859.9億円
  • 産学連携等研究収入・寄附金等 258.3億円
  • その他 131.1億円

附属病院収入が運営費交付金を上回る

附属病院収入は624.9億円で、自己収入の72.7%を占めます。運営費交付金421.0億円より203.9億円多い金額です。

附属病院72.7%授業料・入学金等10.8%その他の自己収入16.6%

支出の29.8%を教育研究経費が占める

支出計1,603.3億円のうち、教育研究経費は478.4億円です。

2025年度の収入予算は1,423.0億円、収入決算は1,670.4億円でした。差は決算報告書上の予算と実績の差です。

決算報告書上、収入計と支出計の差は67.0億円です。この差額は企業会計上の利益を示すものではありません。

2026年度当初予算では運営費交付金394.4億円を見込む

運営費交付金の年度計画予算見積額は394.4億円です。附属病院収入609.8億円が運営費交付金を上回ります。

予算は見込額です。決算実績とは集計段階が異なるため、前年比として扱いません。

予算の全項目・出典を見る
収入・当初見積額
科目見積額
施設整備費補助金8.4億円(837,875千円)
雑収入6.9億円(685,227千円)
授業料及入学検定料113.8億円(11,383,239千円)
附属病院収入609.8億円(60,983,019千円)
大学改革支援・学位授与機構施設費交付金0.3億円(31,000千円)
合計1,360.2億円(136,021,668千円)
産学連携等研究収入及寄附金収入等216.6億円(21,659,870千円)
長期借入金収入10.0億円(998,917千円)
運営費交付金394.4億円(39,442,521千円)
支出・当初見積額
科目見積額
教育研究経費515.1億円(51,510,987千円)
合計1,360.2億円(136,021,668千円)
産学連携等研究経費及寄附金事業費等216.6億円(21,659,870千円)
借入償還金44.4億円(4,438,902千円)
診療経費565.4億円(56,544,117千円)
施設整備費18.7億円(1,867,792千円)

出典:2026年度の文部科学省予算資料 p.200

九州大学の年度別運営費交付金決算額

年度決算額前年差前年比全国順位
2025年度421.0億円+27.5億円+7.0%
2024年度393.5億円-3.0億円-0.8%6位/85
2023年度396.5億円+2.2億円+0.6%6位/86
2022年度394.3億円-38.0億円-8.8%6位/86
2021年度432.3億円+20.4億円+5.0%5位/89
2020年度411.8億円-7.7億円-1.8%6位/89
2019年度419.5億円-25.1億円-5.6%5位/90
2018年度444.6億円+19.0億円+4.5%5位/90
2017年度425.6億円-2.4億円-0.6%5位/90
2016年度428.0億円-15.5億円-3.5%5位/90

この数字を読むときの注意

本記事の長期比較に使うのは、各年度の決算報告書に記載された「運営費交付金」の決算額です。損益計算書の「運営費交付金収益」や、その年度に国が新たに交付した額とは一致しません。

決算額には前年度からの繰越使用や、年度途中の追加交付・補正が含まれる場合があります。運営費交付金だけで法人全体の財務力は測れず、収入構造や支出と合わせて見る必要があります。また、法人統合などで全国順位の母集団は年度ごとに異なります。

出典・集計方法

  • 長期推移は、各法人が公表した決算報告書の「運営費交付金」決算額
  • この決算額には、前年度からの繰越使用や年度途中の追加交付・補正が含まれる場合があり、当年度の新規交付額だけを示すものではない
  • 最新年度の収入・支出内訳は、同じ決算報告書の収入欄・支出欄にある検証済み決算額
  • 全国順位・平均・中央値は同年度の公開可能な法人値で集計
  • 全国比較の合計は各年度の公開可能値の合計で、法人統合や比較除外により母集が年度ごとに異なる場合がある
  • CPIは総務省統計局「消費者物価指数 全国・総合・年度平均」(2020年基準)。実質額は表示年度の価格へ換算
  • 法人統合があった年度や報告期間が12か月に満たない年度などは、通常の比較対象から除外
SNSでシェア
SNSでシェア