運営費交付金

富山大学の運営費交付金はいくら?過去20年間の推移を解説

富山大学の運営費交付金は、2006年度の145.8億円から2025年度の140.5億円へ、5.3億円、3.6%減少しました。

ただし、変化は一直線ではありません。2022年度に127.8億円まで低下した一方、前年度を上回った年もあります。どの時期に、どの程度動いたのかを長期推移から確認します。

2026年度当初予算では124.4億円を見込みます。予算と決算は単純比較できません。

2025年度の全国順位は全法人の決算収集完了後に更新します。参考として、2024年度は85法人中24位です。

富山大学の交付金は19年間で3.6%減少

2006年度の145.8億円から、2025年度は140.5億円となりました。この間には前年度を上回った年度が11回、下回った年度が8回あり、一直線の変化ではありません。

単位:億円 実線:富山大学 破線:全国平均

期間中の最高額は2008年度の145.9億円、最低額は2022年度の127.8億円でした。直近5年では、2021年度から7.1億円(5.3%)増加しています。

前年からの決算額の増加が最も大きかったのは2025年度(+9.2億円)、減少が最も大きかったのは2009年度(-8.2億円)です。長期の増減率だけでなく、年度ごとの振れも合わせて見る必要があります。

出典:各年度の決算報告書「運営費交付金」の決算額。全国平均は公開可能な法人値の単純平均です。 2025年度の公式決算報告書

交付金の減少は法人化後ずっと続いたわけではない

第1期は-5.5%、第2期は-1.8%、第3期は-0.7%、第4期は途中経過で+9.9%です。増減の時期は異なり、法人化後の全期間が同じ方向に動いたわけではありません。

期間期首期末増減
第1期(2004〜2009年度)145.8億円137.7億円-8.0億円(-5.5%)
第2期(2010〜2015年度)134.6億円132.2億円-2.4億円(-1.8%)
第3期(2016〜2021年度)134.3億円133.4億円-0.9億円(-0.7%)
第4期(2022〜2027年度)途中127.8億円140.5億円+12.7億円(+9.9%)

第1期(2004〜2009年度)、第2期(2010〜2015年度)、第3期(2016〜2021年度)、第4期(2022〜2027年度)。第4期は2025年度までの途中経過です。文部科学省の制度資料を参照。

富山大学の2025年度の財務構造

運営費交付金は収入の25.0%

収入計562.3億円のうち、運営費交付金は140.5億円です。自己収入とその内訳を重ねて合計せず、収入全体の構成と自己収入の内訳を分けて示します。

運営費交付金25.0%自己収入57.3%産学連携等研究収入・寄附金等6.1%その他11.7%
  • 運営費交付金 140.5億円
  • 自己収入 322.0億円
  • 産学連携等研究収入・寄附金等 34.3億円
  • その他 65.5億円

附属病院収入が運営費交付金を上回る

附属病院収入は271.4億円で、自己収入の84.3%を占めます。運営費交付金140.5億円より130.9億円多い金額です。

附属病院84.3%授業料・入学金等14.6%その他の自己収入1.1%

支出の34.1%を教育研究経費が占める

支出計535.5億円のうち、教育研究経費は182.8億円です。

2025年度の収入予算は554.2億円、収入決算は562.3億円でした。差は決算報告書上の予算と実績の差です。

決算報告書上、収入計と支出計の差は26.8億円です。この差額は企業会計上の利益を示すものではありません。

2026年度当初予算では運営費交付金124.4億円を見込む

運営費交付金の年度計画予算見積額は124.4億円です。附属病院収入264.4億円が運営費交付金を上回ります。

予算は見込額です。決算実績とは集計段階が異なるため、前年比として扱いません。

予算の全項目・出典を見る
収入・当初見積額
科目見積額
授業料及入学検定料57.5億円(5,748,366千円)
附属病院収入264.4億円(26,435,822千円)
大学改革支援・学位授与機構施設費交付金0.2億円(16,000千円)
合計503.6億円(50,360,707千円)
運営費交付金124.4億円(12,437,605千円)
産学連携等研究収入及寄附金収入等28.6億円(2,863,607千円)
長期借入金収入24.7億円(2,467,330千円)
施設整備費補助金2.2億円(223,670千円)
雑収入1.7億円(168,307千円)
支出・当初見積額
科目見積額
診療経費252.0億円(25,195,120千円)
産学連携等研究経費及寄附金事業費等28.6億円(2,863,607千円)
施設整備費27.1億円(2,707,000千円)
教育研究経費183.5億円(18,354,278千円)
合計503.6億円(50,360,707千円)
借入償還金12.4億円(1,240,702千円)

出典:2026年度の文部科学省予算資料 p.166

富山大学の年度別運営費交付金決算額

年度決算額前年差前年比全国順位
2025年度140.5億円+9.2億円+7.0%
2024年度131.3億円+2.6億円+2.0%24位/85
2023年度128.7億円+0.9億円+0.7%24位/86
2022年度127.8億円-5.6億円-4.2%24位/86
2021年度133.4億円+1.1億円+0.8%24位/89
2020年度132.3億円-5.0億円-3.6%24位/89
2019年度137.3億円+0.6億円+0.4%24位/90
2018年度136.7億円-0.1億円-0.1%24位/90
2017年度136.8億円+2.5億円+1.9%24位/90
2016年度134.3億円+2.2億円+1.6%24位/90

この数字を読むときの注意

本記事の長期比較に使うのは、各年度の決算報告書に記載された「運営費交付金」の決算額です。損益計算書の「運営費交付金収益」や、その年度に国が新たに交付した額とは一致しません。

決算額には前年度からの繰越使用や、年度途中の追加交付・補正が含まれる場合があります。運営費交付金だけで法人全体の財務力は測れず、収入構造や支出と合わせて見る必要があります。また、法人統合などで全国順位の母集団は年度ごとに異なります。

出典・集計方法

  • 長期推移は、各法人が公表した決算報告書の「運営費交付金」決算額
  • この決算額には、前年度からの繰越使用や年度途中の追加交付・補正が含まれる場合があり、当年度の新規交付額だけを示すものではない
  • 最新年度の収入・支出内訳は、同じ決算報告書の収入欄・支出欄にある検証済み決算額
  • 全国順位・平均・中央値は同年度の公開可能な法人値で集計
  • 全国比較の合計は各年度の公開可能値の合計で、法人統合や比較除外により母集が年度ごとに異なる場合がある
  • CPIは総務省統計局「消費者物価指数 全国・総合・年度平均」(2020年基準)。実質額は表示年度の価格へ換算
  • 法人統合があった年度や報告期間が12か月に満たない年度などは、通常の比較対象から除外
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